2016年06月16日

虹の橋の七夕

皆さんは七夕猫伝説をご存知ですか?
まだ知らない方は少し覗いて見てください
http://azayuzu.a-thera.jp/article/4074090.html

そして実は七夕猫伝説にはもう一つの伝説が
そう七夕虹の橋伝説・・・

「七夕虹の橋伝説」

雨の降る梅雨の季節
地上では七夕にむけて願いを叶えるために
猫は猫短冊の練習で大きく背伸びしている頃
虹の橋でもなにやら騒がしくなってきました

「おっ、そろそろじゃな」
猫神様は地面を覗きこんでつぶやきました
「何をしてるの?」
最近、虹の橋に来た子猫が不思議そうに猫神様のまわりをウロウロしています
「おぉ、お前は初めてか、そうじゃなこれは七夕の始まりの合図を待っているのじゃ」
「七夕?」
「あぁ七夕に必要な笹が出来るを待っているのだ」
そんなことを話しているうちに地面からにょきっとタケノコが頭を出しました
「おっ、出たな、さぁ歌うぞ」
「歌?」
「にゃきにゃき、伸びよ、願いの笹よ〜
  みんなが待ってる願いの笹よ〜
   にゃきにゃき早く、運んでおくれ」
猫神様が歌を歌うとあっと言う間にタケノコは竹になり多くの笹を垂らし始めました
「うわぁ〜」
子猫は目を丸くして笹を見上げました
そして猫神様は大きく息を吸い込みフゥ〜と吐きだしました
噴出した息は笹のまわりを囲み笹を揺らしました
「さぁ〜みんな〜準備は出来た集まるのじゃ」
その声と同時に沢山の猫が集まってきました
すると笹はパラパラと落ち猫達に降り注ぎました
「これが虹の橋の梅雨の雨じゃ、さぁ七夕までにみんな頑張るのじゃぞ」
「何をするの?」
子猫はまたも不思議そうにただ目を丸くしていました
「虹の橋での猫の願いはただ一つ飼い主の笑顔じゃからな、七夕は自分の名前を笹に書いて笹の船で地上に会いに行くのじゃ、だから自分にあった笹を探さなくてはな」
「会いに行けるの?」
「あぁ、七夕の夜は地上の猫は自分の願いに忙しいからのぅ」
そう言って猫神様は大笑いながら去って行きました
それから虹の橋では猫は大忙し、自分に似合う笹を一生懸命に選んでいました
まるで、これからデートに行くかのようにとても楽しそうでした
子猫はとても小さかったので小さな笹を探し、名前を必死に書きました
時間はあっと言う間に過ぎ七夕の夜がやってきました
地上の猫は猫短冊になり天に昇り
虹の橋の猫は地上にむけて笹で一斉に降り立ちました
七夕の夜空は地上の猫と虹の橋の猫の交差で目映いばかりに輝いていました


あとがき

七夕の夜にステキな思い出が出来ますように

そして七夕が終わった後、はらりと落ちた笹の葉とすごく疲れた猫が寝ているのは
とても楽しい時間を過ごした余韻なのかもしれませんね




ニックネーム あさ at 14:14| そら色の扉 虹の橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月04日

虹の橋の猫カフェ

虹の橋のたもとには、小さなかわいい猫カフェがあります

そこには猫に会いに毎日、犬が訪れるのです

今日も耳を澄ませば楽し気な語らいが聞こえてきます

少し覗いて見ましょうか?


***虹の橋の猫カフェ***

カランカラン〜

「いらっしゃいませ、あぁ予約の方ですね、奥で家族の方がお待ちですよ」

そう言って振り向いた先に手をふる猫が

「こっち〜こっち〜、もう遅いじゃない」

「いろいろ準備があるんだよ」

「もぅ、待ちくたびれてササミドーナツ2つも食べたよ」

「わかったよフライド煮干し注文してやるから」

「マグロケーキがいい〜」  

「はいはい、すみませ〜ん、マグロケーキ1つとホットミルク」

「はぁ〜い、かしこまりました」

店員猫はクスッと笑って急いで厨房へと向かいました


カラン〜カラン〜

「あっ、はぁ〜い、いらっしゃいませ」

「あのう・・・」

そこにはキョロキョロ見渡す大きな黒い犬がドアから顔を半分のぞかせていました

「ここで猫に会えると聞いたんですが」

「はい、会えますよ、えっと・・会いたいのは
  虹の町の猫?地上の猫?」

「地上の猫・・・・」

「では、そこの空色の電話をお使いください」

カウンターに空色の電話が置かれていた

不思議そうに見つめる黒い犬

「あぁ・・・虹の町の猫は思いだけで予約できますが、地上の猫は
 この電話で会いたい猫のことを思って名前を呼ぶとお話しできますよ」

黒い犬は受話器をとって不安そうに言いました

「銀ちゃん・・・」

すると

「何?クロ兄?わぁ〜い、何?何?」

懐かしい声が響いてきました、黒い犬はとまどいながら答えました

「今、虹の橋の猫カフェにいるんだけど・・・」

・・・何?これ?電話?クロ兄さん?・・・いや私も、貸して〜今俺だろ・・・

電話の向こうでは、なんだか騒がしい声で盛り上がっている

慌てて、黒い犬は定員猫に尋ねました

「あのう・・・どうしたらいいんですか?」

「あら、あらたくさんの猫なのね、地上に現れた電話のそばに
空色の猫ドアがあると思うのだけど、そのドアをくぐるだけでこちらに来れますよ」

「だそうです、銀ちゃん聞いてる?」

「へぇ〜わかった、あっちょっと待っていて」

「うん、いいけど」

「すぐ行くから楽しみに待っていろよ〜」

そういって電話は切れた

なんだかあっけにとられて呆然としている黒犬に定員猫はまたくすっと笑って

「こちらに座ってミルクでもお飲みください」

そういって席に案内した

黒犬はゆっくり椅子に腰かけ、目の前に置かれたミルクを一飲みして

「相変わらずだな」と笑いをこらえながら口を押えた

そして奥では相変わらず先に来た猫が相手の犬に賑やかに話す声が響いていた

それからどれくらいたったのでしょうか?

黒犬はミルクを飲みほしていました

「遅いなぁ・・・」

そう思った時、カフェの空色の猫ドアがガタガタと音を立てだした

「だから無理だって〜」

「いやいや大丈夫だよ」

そして音はもっと大きくなってきました

慌てて店員猫が走ってきました

「どうしました?」

「猫ドアが・・・」

「すみませ〜ん、扉の向こうの猫さ〜ん、どうかしました?」

「あぁ〜大丈夫です、ちょっとお土産が・・・よいしょ、よいしょ」

「きゃ〜」

店員猫は大きなしりもちをついてしまいました

なんと空色の猫ドアから大きな魚の頭がにょきっと突き出て来たのでした

「だから〜無理って」

「大丈夫だよ、そんなことより、もっと押して〜」

そんな声が聞こえて来たかと思うと大きな魚がゴロンゴロンと出てきて

その後に4匹の猫が転がって出てきました

「よっ、クロ兄〜お土産持って来たよ、虹の橋では若い元気な頃に戻るんだろ
  クロ兄は昔さぁ台所から魚盗んでいたんだろ、聞いてるぜ」

「あ・・・」

「あれ?あまり若くないね」

「あっ本当だ」

4匹の猫は黒い犬のまわりグルグルまわりジロジロ、クンクン

「ああ、猫に会う時はあんまり若いとびっくりして怖がるから猫に合うちょうどいい  年になるらしいよ」

「そうなんだ、でもよかった、少し怖いかなって思っていたんだ」

「じつは私も〜」

「私も〜」

床に転がった魚のことを忘れてはしゃぐ猫達に

ようやく立ち上がった店員猫は困ったように4匹の猫に言いました

「あのう・・・魚」

「あっあげるよ、ケーキにでもしてみんなでわけて」

「あっ・・ありがとう、準備しますね、それまでホットミルクでもどうですか?」

「うん、あっぬるめでね」

「ここは猫カフェ、いつでもぬるめですよ」

「そりゃ〜そうだ、アハハ」

なんとも店の中は賑やかに笑い声であふれていました

カラン〜カラン〜

「あっお客様」

「ようこそ虹の橋の猫カフェへ、お会いになりたいのは地上の猫ちゃん?虹の橋?」


*****あとがき*****

仲の良かった猫ちゃんとワンちゃん最後の時を迎え虹の橋に旅立ち

http://www.neko-jirushi.com/user_home/diary/diary_detail-99098-34483.html

そしてその思い出がいつまでも続くことを思って書きました



diary_98878_1.jpg

ニックネーム あさ at 14:24| そら色の扉 虹の橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月17日

クリスマス夜空を見て地震のことを思う

いつからだっけ?

光がまぶしくなったのは?

左目が半分動かなくなったのは?

クリスマスのイルミネーションがうれしくないのは?

忘れないでと言っているのか?

地震の事

人が作った原発が生んだ悲しみ

多くの命が消えた事

明るくまぶしいイルミネーションが悲しく見えるのはなぜ?

この光のために原発は動くから?

人は原発に頼らないといけない生活だから

私の瞳はそこまでいらないよって伝えたいのか?

心が壊れるから少し視野を狭くした?

こじつけやキレイことかもしれない

でも忘れてはいけないな

楽や快適だけの為に引き換えにするものの多いことを

少し今夜は月の光で過ごしてみようか

あとがき***

クリスマスの時、あまりに飾った駅のイルミネーションを見て

光に弱くなった左目を閉じて歩いた時に

地震のことを思い出した

だんだんと忘れていく怖さを思いメモに書いていた思いを書き写しました


ニックネーム あさ at 19:04| 被災動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シリカへ

シリカへ

diary_100366_1.jpg

どれだけの命にお別れしたら

前をまっすぐ見えるのか?

いつも迷って悩んで悔やんで

何が正しいのかわからない

流れる涙は瞳を洗うこともなく

ただ流れ落ちる

でもあなたとの出会いを流してしまいたくもない

あなたの傾いた顔から見つめるその目

私は忘れることが出来ない

そうしてまた優しく、すがるような瞳に出会う

そしていつもたずねてしまう

ねぇどうしたらいい

ねぇ幸せかい

慣れることはない、強くもなれない

私の手では救えない多くの命が

過ぎていく

ただ後悔はしたくない

だから前を向く

涙を流し続けながら

出会った思い出のゆくもりと共に


あとがき***

友達の猫が病気で短い人生に幕を閉じた時に

ノートに書いた思い

私自身が目の病気で文字を打つことが困難になってきて

放置していたが、乱雑に書かれた文字が消えそうになっていて

消したくなくてアップしました

いろんな思い、少しづつまた頑張ってアップしょうと思います

出会った命が精いっぱい生きていた証に

傾いたその顔は何を伝えたかったのか?

人が増やし過ぎて消えていく命の多さを考えてと伝えていたのかもしれませんね

http://www.neko-jirushi.com/user_home/diary/diary_detail-100366-34253.html




ニックネーム あさ at 18:37| 保護猫の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月14日

七夕猫伝説

前回アップした話の動画版です

https://youtu.be/KW8oW_EaqX4



多くの猫の願いが叶い、幸せになることを祈ってつくりました
彦星2.jpg

ニックネーム あさ at 22:36| 動物の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月11日

七夕猫伝説

ひぐらしの鳴く暑い季節

猫達は大きく体を伸ばし

なんだか何かを掴むような姿で寝ています

それは暑いからでなく

実はある伝説を思って伸びているのです

「七夕猫伝説」

今日も暑い日が続きます

大きな木のまわりでは何やらざわめきが聞こえてきています

そんな中、家族を無くした子猫のやんと

世話をしているおばさん猫がいました

「ねぇ、起きてなんだか騒がしいよ」

木には一生懸命ぶら下がっている猫

それを応援している猫

たくさんの猫が集まって来ていました

「あらそんな季節」

「何が起こっているの」

「短冊の変化の練習じゃ」

「短冊?」

「そう、七夕の夜に彦星と織姫を会わせることが出来たなら
その猫の願いも叶うという話じゃ」

「僕にも出来る」

「さぁねぇ〜、全ての猫が変化出来るわけじゃないし」

「あぁ、でも短冊をつけて月に願えば、
変化した猫が力を貸してくれるはずじゃ」

「僕にもつけて短冊を」

「わかった、わかった、つけてあげよう、そして今夜あの丘にお登り」

そう言って短冊をつけてもらいました

その夜、丘の上へ向かいました

多くの猫が月に向かって願いの力を送っていました

しかし月は遠くただゆらゆらと揺れていました

「やっぱりダメなのかな・・・」

「大丈夫このまま待つのよ」

「もうすぐ、変化をした猫が黒ねこ提灯のしたを歩き始めるわ」

「黒ねこ提灯」

「ほら見えるでしょ、神社に続く七夕の道に黒ねこ提灯が灯って
逆さになった、もうすぐ始まるのよ」

遠くに見える七夕の道は幻想的に光輝いていました

「あっ体に願いが浮き出て猫が・・・」

「そう変化した猫よ」

「すごい、笹にどんどん登っていく」

「逆さ猫が登り始めた」

「逆さ猫?」

「そう、もっとも力を持つ猫よ」

「わぁ〜何?何?引き込まれる」

「さぁ〜私達も行くわよ」

猫達はどんどん天に昇って行きました

そして天の川を埋め尽くし

彦星と織姫は出会うことが出来ました

そして彦星が織姫に口づけをした時

満天の輝く星から

たくさんの光がこぼれ

全ての猫の願いを照らし

七夕の夜は終わりました

そしてまたひぐらしが鳴く暑い日

「おばさん、僕行くね」

「幸せにおなりよ」

「おばさんは願いごとしなかったの?」

「私の願いごとはやんが幸せになること、
さてまた寝て来年の七夕を待とうかね」

あとがぎ

輝く星に願いをかけて
多くの猫が幸せになってほしいと思い書きました


ニックネーム あさ at 13:14| Comment(0) | 動物の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月30日

悪魔の呼吸と地上の震え

虹の橋では毎日が平穏で猫ものびのびと

楽しかった日々の思い出を抱きしめながら眠ったり遊んだりしています

しかしある朝

地上が震えだした

猫はそら色の扉の方を心配そうに見つめていました

地上と虹の橋をつなぐ扉がガタガタと音を立てていました

すると雲の隙間から猫じゃらしの草がニョキニョキ伸びてきて

そら色の扉を包み出しました

気の弱い猫は今にも泣きだしそうです

気の強い猫は扉に向かって駆け出しました

すると何かにポーンと当たり跳ね返りました

見上げると猫神様

当たったのは猫神様のお腹でした

「待て待て、大丈夫じゃ、お前らをつなぐ扉は壊れたりしない」

気の強い猫は言いました

「大事なあの子が心配なんだよ、泣き虫だから・・・」

猫神様はその猫を撫でると言いました

「お前の思いは届く、今は時期を待って、また会いに行こうな、今は猫じゃらしの草が守ってくれている」

「いったい何があったの?」

「悪魔の呼吸が大きくなって、雲の下は悪魔の息で吹き荒れているのじゃ
地上はそれに怯えて震えているのじゃ」

「悪魔の呼吸?悪魔の息?」

「人が欲望で命を愛することを忘れ、悪魔に飲み込まれた時に出る息じゃ
命が生まれ、成長し寄り添うことを覚えたのに人には成長出来なかった者がいるのじゃ」

そう話す、猫神様を見つめながら猫達はそれぞれに不安そうな顔をしながら飼い主のことを思っていました

あまりに不安で悲しそうな顔をする猫に猫神様は

「そうじゃ、たまにはみんなに、わしの仕事を手伝ってっもらうかの〜」

そういって大きな1本の縫い針をとりだしました

「みんな自分の毛を9本わしにくれんかのぅ」

「何をするの?」

「天使のお守りを作ろう、猫には危険から守る9つの魂がある、お前らが無茶な事が出来るのもそのおかげじゃったんじゃぞ」

そう話すと不安げな顔に笑みがこぼれた

そして猫が差し出す、9本の毛を1本づつ縫い針の穴に通すと9本の毛は1つの羽に変わった

そうして、たくさんの羽が出来た

「さぁみんな羽をしっかりもって並ぶのじゃ、そして前の猫の尻尾を口で咥えて」

長い長い行列は電車のように1つになりました

「さぁ離すでないぞ、大好きな飼い主のことだけ考えてな」

そういうと猫神様は雲から飛び降りました

悪魔の息がうごめく中、猫は振り落とされないように尻尾を咥えていました

そしてその息を通り過ぎると懐かしい地上が見えました

「さぁ、天使の羽を落とすのじゃ」

その声と共に猫達が離した天使の羽は空にふわぁ〜と広がりました

そしてゆっくりヒラヒラと落ちて行きました

その羽は地上の人の肩に落ち、見る見る背中に大きな羽がつきました

「はて?なんだか大事なことをしないといけないような・・・」

羽の着いた人の足は助けを求める命の元へ進んでいきます

羽の着いた人の手は助けを求める命を優しく持ち上げていきます

羽の着いた人の口は助けを求める命のことを伝え出していきました

そして救われた命は大きな光を発して、

雲の下にうごめいていた悪魔の息をのみこんでいきました

「さぁ、帰るぞ」

そういって猫神様と猫達は雲の上へ戻っていきました

雲の上では、そら色の扉についた猫じゃらし草があちらこちらに散らばっていました

もちろんその後はどうなったかというと

猫達は疲れるまで猫じゃらしの草で遊んでいました


あとがき

可哀想な事件が多く、

命を利益の為に繁殖、処分、多頭崩壊も深刻化

たかが動物と命を物として考える人が多い

人間同士でも命について考えられていない

殺人、いじめ、マナーの悪さも他人を思う心無いのかもしれません

物の少ない時代、分け合う、人を思う、物ですら大事に使うことができたのに

動物が心の癒しとして共存の時代になり動物が進化したのに

犬が人に寄り添う進化の記事を読んで

http://sippolife.jp/article/2015052000004.html

人は心が進化出来ずに退化、いや劣化しているように思いました

たくさんのボランティアや個人が頑張って命を救うために頑張っても

悪魔の心の人が多い、最近地震が多くなんだか人の悪魔の呼吸に地上が揺れているように思いました

そんあ思いがあり、お話を書きました










ニックネーム あさ at 23:28| そら色の扉 虹の橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月26日

虹の橋のゆりかご

虹の橋の奥にはいつもそよ風に揺れる木々が生える大きな森があります

その森の木の枝にはたくさんのゆりかごがついているのです

枝はそよ風に揺れ、木漏れ日はゆりかごを照らしています

ゆりかごの中には丸くなった小さな猫がいます

その猫は辛い思いをして亡くなった猫達です

ゆらゆらと木漏れ日を浴びて揺れるゆりかごの中で

猫達は少しづつ命の種となって生まれかわる準備をするのです

まるでアメ玉のようにトロトロと光輝くまるい命と種となるのです

そして今日も猫神様は皆が命の種へとなれるように出かけるのです

「さて、そろそろ行くか」

猫神様は大きなかごを持ちいつものように

雲をぴょんぴょん飛び、ゆりかごの森に向かいました

森に着くと大きなカゴを降ろして

大きく背伸びをしました、見る見るうちに猫神様は木と同じ背丈になり

ゆりかごを覗きました

そこには小刻みに震える猫がいました

「大丈夫、大丈夫、怖がらずゆっくりお眠り」

猫神様が額を撫でると震えは止まり「ふぅ」と大きく息を吐き

スヤスヤと眠りました

そして、そよ風で揺れるゆりかごで少しづつ丸く、命の種へと変わり始めました

そうやって一つづつ、ゆりかごを覗いては額を優しく撫でてまわりました

すると、全く揺れないゆりかごがありました

重く石のように固まった猫がいました

「大丈夫じゃよ」

「怖いよ、人間は怖いよ、もう生まれ変わりたくない」

猫神様は足元に生えている猫じゃらしの草をとり猫の頬に置きました

「ほうら、見えて来たかい、楽しく遊んでもらっているじゃろ」

「何?なんて楽しいの」

「そうじゃ、今度は楽しいことがいっぱいある、今はその夢を見るんじゃ」

「本当に?」

「あぁ、それはその人に会えるお守りじゃ」

猫はとてもうれしそうな顔で眠りにつきました

猫神様はふぅっと息をかけゆりかごを揺らしました

動かなかったゆりかごは優しくそよ風に揺らされだしました

そんなことを繰り返し全てのゆりかごの猫が眠りについた時

猫神様は森のなかほどにある大きな岩に腰をおろし

子守唄を歌い始めました

「ねんねんころにゃん

辛いことはそよ風が飛ばしてくれた

ねんねんころにゃん

ぬくもりは木漏れ日が与えてくれた

今はただお眠り

ねんねんころにゃん

目覚めたら優しい手が守ってくれる

温かいひざでお眠り

ねんねんころにゃん

怖がることはないさ

今はただお眠り

ねんねんころにゃん」

猫神様の歌が終わる時

ゆりかごの中の命の種は美しく輝く命の種へとなった

猫神様はまた立ち上がると大きく背伸びをして木の背丈になり

ゆりかごの命の種を大きなかごに丁寧に入れてまわった

そして森の外へ行き、雲の下を覗くと

「さぁ、今度こそ幸せになるんじゃぞ」

そう言って命の種を撒き始めた

そして撒き終わった猫神様はつぶやいた

「人よもうこれ以上、悪魔に飲み込まれないでおくれ、わしを嘘つきにせんでおくれよ」


あとがき

あまりにも辛い人生で命が消える子が多い

遺棄、虐待、多頭崩壊

人の利益や快楽に命が弄ばれている社会

命の数より悪魔の心が増えないように

虹の橋のゆりかごの森がいつしかなくなり

全ての命が迷うことなく、ステキな出会い人生をおくり

虹の橋で待ち「そら色の扉」でつながれますように

多くの人が優しく包み込む優しい手で命に出会ってほしい

そんな思いで書きました










ニックネーム あさ at 01:55| そら色の扉 虹の橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月12日

猫とおばあちゃん

猫になった見習い死神が出会ったミィという名の猫
http://azayuzu.a-thera.jp/article/3136076.html
子供を産み、今もそこで暮らすミィ
http://azayuzu.a-thera.jp/article/3420457.html
その猫はまだ復興しない福島のその地で一人のおばあちゃんに出会った

「猫とおばあちゃん」

また春が近づいてきた

最後の命で多くの命を救った見習い死神が

土に還った春いちばんの風が吹いた日もまた近づいてきた

そんな、まだ寒い日

ミィは見習い死神が残した木のたもとで丸くなって寝ていた

また風が吹いた

ピューと背中を風が通り髭がブルンと揺れて目が覚めた

そしてなにやらこちらに向かってくる人影が見えた

「誰かしら?」

ゆっくり歩くその姿はなんだか重々しく寂しく見えた

「よっこらしょ」

木の前の石に腰掛けて遠くを眺めるおばあちゃん

「あら、先客かい、お邪魔するよ」

ミィはなんだか逃げる気もせず、ただおばあちゃんを見上げた

そしておばちゃんは、まるでそこに誰かが居るように話しだした

「やっぱり、ここだね、あんたが言っていた通りだったわ」

遠くを眺めるおばあちゃんは少し微笑んだ

「帰って来たよ、家はボロボロでもこの自然はなんら変わらないねぇ〜」

そう言ったとたんにおばあちゃんの目から涙がこぼれて、

ミィの頭にぽとんと落ちたミィは少しビクンとして

おばあちゃんを見上げるとおばあちゃんと目があった

「あら、ごめんね大丈夫だよ」

ミィはそっとおばあちゃんの膝の上に乗った、そして涙が伝った頬をそっと舐めた

「あんたはぞっとここにいるのかい?」

ミィは「ずっとここで待っているの」そう答えた

おばちゃんは少し驚いて「猫が喋るなんて、ボケたかねぇ・・・」

「えぇ〜わかるの?初めて人間と話した」

「そうなのかい?」

「そう、もしかしてまたニャンが力を貸してくれてるのかな?」

「ニャンって、誰だい?」

「私の大事な人、今はこの木になったの」

「この木?・・・そうかい、だからあの人もこの木に励まされたんだ」

「あの人?」

「私の友達さ、ずっと福島に帰りたがっていたよ、そして一時帰宅の時に丘の上の
 小さな木が光って待ってるよって呼んでいたと言っていたんだ
 でもなぁ・・・その人は頑張っていたんだけど、待ちきれなくて死んでしまったん だ」

そう話すおばあちゃんの目からはまた涙が流れ出していた

「おばあちゃん泣かないで、きっと今、一緒にここで福島を見てるよ」

そう言ってミィはまた頬を頑張って舐めた

「おいおい、くすぐったいよ、あぁ・・・そうだね」

「ねぇおばあちゃん、私を家族にしてくれない?」

「お前は家が無いのかい」

「私の家はこの木の下、ただ待っていたの」

「誰をだい?」

「ニャンが守りたかった福島の地を命を忘れずに生きていける場所でただ何かを待っ ていたかった、そして今、おばあちゃんはここを愛してる人だから・・・一緒にい たいって思ったの」

「そうかい、私はここが好きでね、今にここにいられない人の分までいようって思っ てね、いいさぁ一緒にいよう」

「良かった〜本当は寂しかったの・・・」

「ありがとうよ、長い間、留守番させたね」

「おかえりなさい、おばぁちゃん」

 そんなことも言いながらもふとため息がこぼれた

「私が生きている間にここは笑顔でいっぱいになれるのかねぇ」

「でも生きなきゃ、生きられなかった命の分も、思いも」

「生きなきゃ・・・だな・・生きられなかった命が泣いてしまうわな・・・」


おばあちゃんと猫は微笑みながら季節が変わろうとする景色を

丘の上からなんだか時間が止まったように、ただ見つめていました


あとがき

避難区域で自宅に帰れない人々
ただ待ち焦がれ、希望を持ちながらも
あまりに長すぎ
ご主人と家に帰ることを望みながらも
ご主人が病気で亡くなり
その後に妻が自殺する
そんなことがありました
高齢な方に残された時間
希望が見えない悲しみ
自然エネルギーへの以降も進まず
まだ原発依存の日本
多くの悲しい命の代償にどれだけ向き合っているのでしょうか?
そして今もなお苦しむ現実
そんな思いを書きました

ニックネーム あさ at 12:31| 猫になった見習い死神 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月30日

天使の宴(天使になった猫)

皆さんは知っていますか?

2013.4.25 天使の宴.jpg

虹の橋のたもとには玄関も無い、高い塔があることを

そこに窓だけがあり

ときおり、羽の生えた猫が舞い降り

その窓から中へと入っていくのです

中はとても広く、大きなテーブルにたくさんのご馳走が並んでいます

羽の生えた猫は、そのテーブルに着き

たくさんのご馳走を美味しそうに食べます

そして羽は段々と小さくなり

それと反対に痩せていた猫はどんどん元気な姿に戻って行きます

そして、次々に現れる猫と楽しい思い出話をして

大きな羽だったことを自慢するんです

「俺の羽、大きかっただろう」

「たくさん、愛されていたんだね」

「あぁ、最後までたくさん撫でてもらってあんなに大きくなったよ」

そんなことを楽しそうに話して食べて

そんな宴が終わると、 猫はものすごいジャンプで窓に飛び上がり

窓から飛び出し、花畑をゴロゴロ転がって、お昼寝をはじめるんです

もちろん夢は飼い主との楽しい思い出なんですよ


あとがき

小さな体は飼い主との生活でたくさんの思い出と共に大きな体に

そして、その思い出が満杯になったとき

少しずつ体は子供のころに戻ります

見えない羽が生え、羽は大きく体は軽くなります

持ち上げる度に軽くなる愛猫

別れの時が近づくそんなとき、羽は愛猫を優しく包み

最後の時間をそっと支えてくれています

優しいぬくもりの中、羽に包まれた愛猫は旅立つ準備をします

その羽が涙で濡れることが無いように

天使の宴にまで飛び立てるように優しい笑顔で撫でてくだい

あなたの撫でるその手は天使になる愛猫の自慢の羽を美しく輝かせてくれることでしょう
タグ:ペットの死
ニックネーム あさ at 20:48| そら色の扉 虹の橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする